2022年10月13日・14日開催の Microsoft の最大級のテクニカルカンファレンス Microsoft Ignite 2022 に参加しています。
今回は東京でオンサイトでの開催もあり、そちらにも参加予定です。この記事では参加したセッションや会場の様子などを紹介していこうと思います。
【 Microsoft Ignite ご参加登録受け付け開始!】
— Microsoft Tech (@msdevjp) 2022年9月8日
年次最大級のテクニカル カンファレンス “Microsoft Ignite” を、10 月 13 日(木)~ 14 日(金)に開催。
今年は、デジタルと会場(東京、シアトル)でのハイブリッド形式でお届けします。
▼詳細はこちらhttps://t.co/RxdDTJMSar#MSIgnite pic.twitter.com/xjrEXG8EG6
Microsoft Ignite 2022 開催概要
Microsoft Ignite公式ページ
ignite.microsoft.comSpotlight on Japan ページ 今回は日本のローカル言語で開催される「Spotlight on Japan」がオンサイト、現地のハイブリッドで配信されます。
ignite.microsoft.com
会場の様子
今回のMicrosoft Ignite 2022 の会場は東京ミッドタウンホールでの開催となっております。久々のオンサイトということで会場の様子も少し紹介します。やはり、会場ならでは臨場感、熱気がありますね。
入口。早く来すぎてまだ空いてません。
メインのセッション会場。こちらでセッション行われたセッションが生放送でオンデマンド配信されています。テレビスタジオのような臨場感があります。
Happy Hour Lunch の軽食がいただけます。私は参加できなかったのですが、夜も軽食が出て参加者とコミュニケーションができる場が提供されます。
Expo会場の Skilling & Certification ブースで認定資格のバッジを提示するともらえる「リアル認定資格バッジ」です。これは認定資格受講ユーザーなら欲しいレアアイテムです!!
オンサイトならではの体験、コミュニケーション
今回はオンサイトでの開催もあり、リアル会場イベントならではの体験もしてきました。DAY2はそういうの中心でまわっていました。
Expert Meeting
まずは各 Microsoft 製品やサービスのスペシャリストに直接相談や質問ができる Expert Meeting です。このコーナーは Microsoft の大きなイベントでよくあるコーナーで直接 Microsoft の社員さんや Microsoft MVP の方と話すことができる貴重な機会なのでリアルタイムイベントであったら是非体験してほしいおすすめのコーナーです。
DAY1 のラインナップ
DAY2 のラインナップ
今回はDAY2にMicrosoft の大田一希さんと Azure PaaS 周りのお話をさせていただきました。そちらで頂いたアドバイスは大変参考になり、大変貴重な体験でした!!脱線してお互いが使用している折り畳みスマホのことで盛り上がるなどリアルイベントだからこその醍醐味だったなと思います!!一緒に写真を撮っていただいたりもしました!!
[Ignite 出張版] Hack Azure! GitHub Codespaces ハンズオン
こちらは会場で受けられるハンズオン型のセッションでした。
こういう体験型のハンズオンを受けられるのもリアル会場の醍醐味ですね。
本日 Microsoft Ignite 東京会場では GitHub CodeSpaces のハンズオンを実施します。先着10名ですが、まだ枠があります。ご希望の方は入口正面のハンズオン受付ブースにお立ち寄り下さい!なおPC持参が必須です🙏#MSIgnite https://t.co/4tMJnkk76a pic.twitter.com/PAh1hKaxeE
— miyake | ZEN (@kazuyukimiyake) 2022年10月14日
ハンズオンの内容は「GitHub Codespaces を使って Azure に Azure Functions をデプロイしてみよう」という内容でした。
実際ハンズオンを受けた感想としては GitHub Codespaces 便利すぎるって第一印象でした。ハンズオン中でも話がでてきましたが、下記のような箇所が印象に残っています。
- 開発メンバーがジョインしてからのスタートの開発環境の準備が簡単にできる点
- 開発環境が人ごとに変わらないので個人が開発した動きに差異が出にくい点
- 使用している開発環境をブラウザやVSCodeベースでどの端末からでもいつどこからでも触れるところ
- レビューするときにレビューする人の環境をそのまま使って動作確認できるところ
- ローカル実行しているAPIを他の人が他の端末から叩ける
- ハンズオンなどでも受講者によって差異が生まれづらい環境を提供できる
GitHub Codespaces 導入したいってなりますね。やはり、話に聞いているのと実際に体感するのでは違うなと実感したハンズオンでした!!
私も後ろ姿が写っているハンズオンの様子。
満員御礼でした!ありがとうございました✨
— miyake | ZEN (@kazuyukimiyake) 2022年10月14日
ハンズオン進行はさすがの @dz_ 品質で全員デプロイまで完了💯 https://t.co/TrNOlxBGaE pic.twitter.com/yEhXjVa6dY
参加セッションレポート
自分が見たセッションのメモと感想を雑記的に書いていきます。
Microsoft Ignite オープニング (Japan Spotlight 対応)
https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions/0e76b060-82f1-4eb2-86e3-f3f249a5c85c?source=/schedule
これを聞かないと Microsoft のイベントは始まらない。サティアナデラのオープニング基調講演。
Guest Session: クリエイティビティから革新を生む ~ ソニーグループの DX への挑戦 ~
https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions/3bf577cd-7a25-465f-967f-d90dc9c81322?source=/schedule
ソニーグループのCDO小寺さんとMicrosoft の沼本さんの対談セッション。
コロナのパンデミックを通して変わったビジネスのやり方、その中でMS製品がとても役に立った。Teamsの活用、Sharepoint を使った協業などの活用が増えた。CDOとしてどうソニーグループに変革を加えたのか。そんなお話を聞くことができました。
確かにコロナの流行に伴い、Microsoft の製品の使用が不可欠なものになってきたなと思いながら聞いてました。
Microsoft 最新ソリューションデモ1
https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions/ecee60a8-14c0-4b67-8a3b-b6be2f7097fa?source=/schedule
Microsoft のエヴァンジェリスト西脇さんのセッション。デモンストレーション。
文章から画像を生成するAI 事項知能について。Generative AI について。
久しぶりに「りんな」の名前聞いたな。Stable Diffusion は日本語に対応していなかったので、rinnaで画像を学習させてJapanese Stable Diffusion をGiHubで公開している。
huggingface.co
画像を作成するシステムが Office に統合されてるといいいよね。
→昨日、Microsoftが発表した Microsoft Designer がそれ。ちょっとサムネイルに使える画像を生成したり使える。
使ってみたくなりました。
DevOpsライフサイクルを高速化させる「インフラ自動化」
https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions/2a0364e3-b435-4b83-8faa-8d8694419773?source=/schedule
IaC の課題について。ソフトバンクの提示する Infrasture as Low Code についてのお話。
IaCの罠。技術と学習の壁があるということ。技術の担当領域が拡大することにより、コードが肥大化・複雑化する。新たな手法を学習をし続ける必要があるということ。
→結果として、インフラもできてアプリもできるフルスタックエンジニアが必要になってしまう。
そういった IaC の罠を解消するために Infrasture as Low Code を掲げてチャレンジしている。
→CNAPという製品でインフラの知識が乏しいアプリケーション開発者がセルフサービスで、わずか数時間で準備できるようになる
自分がインフラ知識に乏しいアプリケーション開発者なのでとても刺ささりますね。確かにインフラもアプリケーション開発もできるフルスタックエンジニアになるのって大変ですよね。システムが大きくなるにつれ、IaC導入の必要性を感じているのでちょっと興味があります。
お客様事例: トヨタ式ボトムアップで推進する市民開発
https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions/270208b9-f552-4eb8-9d2d-ab4bbfdeb695?source=/schedule
トヨタ自動車が行っている市民開発についてのセッション。
2年前のIgniteで PowerPlatform に出会って人生が変わった方。自分もMicrosoft の De:code でPaaSに出会ったから気持ちがわかります。
トヨタ自動社の社員の2.9%が PowerPlatform の開発ができる。これは世界でも最大級の数字。
トヨタの「カイゼン」という文化の中で敷居が低い PowerPlatform は相性抜群だった。社内技術コミュニティは1人から始めて今では6000人になった。段々とグループ展開していき、社外への活動も!!
社内コミュニティをつくるって凄いな。社内での市民開発の普及活動話がとても面白かったです。
日々のセキュリティ運用をもっと楽に ~ マイクロソフトが実現する“Do More With Less”なセキュリティポスチャ管理
https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions/13a6c724-99b0-4526-9463-89d5b14f624d?source=/schedule
様々なデモンストレーションを見て、イノベーションに気づいて欲しいセッション。
Case 1. インシデント報告の迅速化と対応コストの削減
- Microsoft 365 Defender のインシデントサマリーページで全体像を把握
- 詳細を見ると影響を受けたデバイスやユーザーのリストが確認可能
- 影響を受けたリソース間の関係を確認できるグラフ
- 1つのインシデントに紐づく複数のアラートをまとめて確認できるのでこれをもとに報告しやすい
- 世の中のいろんな脅威をMSがレポートとしてまとめたもの「脅威の分析」。その脅威に関連するアラートがあるか、影響を受けたデバイスがあるか確認できる
- セキュリティスコアでセキュリティ推奨事項に対してどれくらい対策できているかを確認できる
- ↑のようなソリューションで現場の負担軽減、そして予防管理の準備ができた
Case 2. マルチクラウドにおけるセキュリティ管理
- Server がNist や ISO に適合しているか確認。対応の見積もりしたい
- Defender for Cloud の推奨事項でセキュリティベンチマークにどのくらい適合しているか確認できる
- 規制コンプライアンスでそれぞれのガイドラインの適合性を確認できる
- Azure AWS GCP などマルチクラウドにわたって確認可能
セキュリティ対策を「追加予算なしで適合性の説明ができ、短期間で多くのサービスを改善」、「現場の手間を減らして予防対策する」って言うのはとても大事ですね。結局がちがちにルールで縛ると現場からは不満が上がるので、何かしら綻びが生まれていってしまうと思います。アプリケーション開発をやっていてあまり Microsoft Defender を触る機会が少ないのでこれを機会に触ってみたいです。
参考ページ
MICROSOFT IGNITE BOOK OF NEWS October 12 - 14, 2022
Ignite に合わせて発表されたアップデートの一覧です。
Microsoft Ignite 2022 Book of Newsブチザッキ Azure のアップデート情報のまとめと言えばこのブログ。最速で日本語で Azure アップデート情報をまとめてくれてます。
こちらの記事が今回の Ignite 2022 のまとめ記事です。
blog.azure.moe