ストレージ層について
Azure BLOB Storageでは、データを格納するストレージ層を選択することができる。
それぞれコストや性能に違いがあるので、まとめていく。
ホット ストレージ層
- 他の層と比べてストレージ コストが高めだが、アクセス コストが最も低くなります。
- 頻繁にアクセスされるデータの格納向け
クール ストレージ層
- ホットストレージ層に比べてストレージコストが低くなり、アクセスコストが高くなります。
- アクセス頻度が低いデータ向け。
- 少なくとも 30 日以上保管されるデータに最適化。
アーカイブ ストレージ層
- ストレージ コストが最も低く、他に比べてデータ取得コストが最も高くなります
- データの読み取り、コピー、上書き、変更を行うことはできない。
- ほとんどアクセスされず、少なくとも 180 日以上保管されるデータ向け。
ストレージ層比較
BLOBストレージでは1つの操作だけで、データ層の変更が簡単に可能。
ただし、アーカイブからリハイドレートするには数時間かかる場合がある。
(注意)スナップショットがあるブロック BLOB の層を変更することもできない。
ホット ストレージ層 | クール ストレージ層 | アーカイブ ストレージ層 | |
---|---|---|---|
可用性 | 99.9% | 99% | - |
可用性(RA-GRS) | 99.99% | 99.9% | - |
ストレージコスト | 高い | 低い | 最も低い |
アクセスコスト | 低い | 高い | 最も高い |
トランザクションコスト | 低い | 高い | 最も高い |
最小ストレージ存続期間 | - | 30日(GPv2のみ) | 180日 |
待機時間 | ミリ秒 | ミリ秒 | 15時間未満 |
アーカイブ層のリハイドレートとは
アーカイブされたデータを読み書きするために、
アーカイブ層をホットまたはクールに変更すること。
完了までに最大で15時間かかることがある。
クール層、アーカイブ層の早期削除期間
クール層 のBLOB(GPv2 アカウントのみ) は30 日のクール早期削除期間の対象となり、
アーカイブ層に移動された BLOB は180 日のアーカイブ早期削除期間の対象となります。
この料金は日割り計算され、アーカイブ層に変更して1日で削除するか、ホット層に移動した場合でも、
(180-1)日つまり、179日分の料金がかかります。