2023年7月31日のAzure Update で公開された「Azure Advisor の Azure コスト最適化ブック」について紹介してみます。
Azure 更新情報「パブリック プレビュー: Azure Advisor の新しいブック テンプレートを使用してコスト最適化の機会を評価する」
2023年7月31日のアップデートで発表された Azure Advisort の新しいブックテンプレートとして Azure コスト最適化ブック(プレビュー)が公表されました。
azure.microsoft.com
以下、Azure更新情報ページの引用です。
The Azure Cost Optimization workbook serves as a centralized hub for some of the most used tools that can help you drive utilization and efficiency goals. It offers a range of recommendations, including Azure Advisor cost recommendations, identification of idle resources, and management of improperly deallocated Virtual Machines. Additionally, it provides insights into leveraging Azure Hybrid benefit options for Windows, Linux, and SQL databases.
以下、日本語翻訳です。
Azure コスト最適化ブックは、使用率と効率の目標を推進するのに役立つ、最もよく使用されるツールの一元化されたハブとして機能します。Azure Advisor のコストに関する推奨事項、アイドル状態のリソースの特定、不適切に割り当て解除された仮想マシンの管理など、さまざまな推奨事項が提供されます。さらに、Windows、Linux、および SQL データベースに対する Azure ハイブリッド特典オプションの活用に関する分析情報も提供します。
まとめると、新しい Azure Cost 最適化ブックは現在のリソースの使用状況を一元化管理することで、さまざまな コストに関するAzure Adovisor の推奨事項を適用したり、リソースの整理をするもののようですね。
Azure コスト最適化ブックを実際に試してみた
Azure 更新情報ページのリンクは切れていましたが、Microsoft Learn の公式ページも用意されておりました。
learn.microsoft.com
この手順に従えば簡単に Azure コスト最適化ブックを使用することができそうです。
Azure Advisor のページより Webbooks をクリック。
「コストの最適化(プレビュー)」のテンプレートを選択。
コスト最適化ブックが開きます。
タブから「コンピューティング」、「Azure ハイブリッド特典」、「ストレージ」、「ネットワーク」を選択できます。その後、画像のように「コンピューティングリソース」を選択すると「仮想マシン/VMSS」、「AKS」、「App Service」、「Advisor のレコメンデーション」が選択肢で選べます。
Azure App Service を選択すると、App Service Plan ごとに紐づいたApp Service の一覧が確認でき、それぞれのアプリの稼働状況などが確認できます。それぞれの・リソースの整理や棚卸しに効果を発揮しそうですね。EXCEL出力もできるようです。
「Advisor のレコメンデーション(Advisor の推奨事項)」を選択することでそのまま Azure Advisor のコストに関する推奨事項を参照することもできるようです。今までも Azure のリソース単位でリストアップすることは問題なくできていたと思いますが、コスト目線でAzureリソースを見直すことができる今回のブックはとても便利なものだと思います。
Azure Cost 最適化ブックの対象リソースとできることについて
Azure Cost 最適化ブックの対象リソースと確認できることとしては下記のような内容が現在のところ対象のようです(一部抜粋)。
- 割り当て停止が適切に行われていないVMの一覧
- ハイブリッド特典を使用していないWindows VM、SQL Server VM
- 30日より前の古いディスクのスナップショットのストレージ
- 空のバックエンドプールのある Load Balancer
- アタッチされていないパブリックIP
こちらに関しては、公式ページでまとめられているのでそちらを参照していただければと思います。まだプレビューですので対象リソースや確認できることもふえてくるでしょう。 learn.microsoft.com