御成門プログラマーの技術日記

Microsoft AzureやAngularなどの技術情報を発信します

【Azure Communication Services メール送信】1つのメールアドレスを別々のACSにそれぞれ紐づけて運用可能か?【可能です】

メール送信の機能を持つ Azure Communication Services ですが、ふと同じメールアドレスを別々の Azure Communication Services で使えるのか気になったので調べてみました。

Azure Communication Services メール送信で送信元のメールアドレスにカスタムドメインを設定する方法

これはMS Learn のクイックスタートのドキュメントにやり方が載っているので省略します。
learn.microsoft.com

簡単に言うとドメイン名を指定して、TXTレコード追加してドメイン所有者確認して、SPF、DKIM、DKIM2レコードなどなどを追加して送信者認証を構成するだけです。

ここでふと、別々のAzure Communication Services から同じメールアドレスを使って運用できるのか気になったので調べてみました。

Microsoft サポートに質問してみた → 問題なく設定できそう

振り返ってみるとかなり雑な質問内容でしたが、下記のような内容でサポートに質問を投げました。

現在、Azure Communication Services のメール機能を使用して自作のアプリケーションからメールを通知する機能を持ったアプリケーションを提供しています。その際、自社で購入しているドメインを設定しています。 今回、弊社で提供している別のサービスでも同じドメインを使用して別の Azure Communication Services を立てて運用できるかという話が出てきて疑問に思ったのですが、1つのドメイン(メールアドレス)で別々の Azure Communication Services から使用することは可能でしょうか?ドメイン認証や設定の内容でかぶってしまうことで使えないということがあるのでしょうか?

結論から言うと独自に所持しているカスタムドメインであろうと、Azure Communication Services で発行したドメインであろうと同じドメインを共有することが可能であるという回答を頂きました。良かったです。こんな雑な質問に回答して頂いたサポート担当の方に感謝。

実際にできるか試してみた

一応、自分でもできるかためしてみました。
別々のサブスクリプション、リージョンにある Azure Email Communication Services に対して同じドメインが設定可能なことがわかります。

この画像だけだとわからないのですが、下記のように別々のACSから同じ送信者メールアドレスを用いてもちゃんと届くことが確認できました。

ということでAzure Communication Services メール送信機能では、1つのメールアドレスを別々のACSに紐づけて運用可能であることがわかりました。

Azure Communication Services の関連記事

onarimon.jp

onarimon.jp