クラウドサービスを使う上で、意識しないといけない使用サービスや機能の提供停止。
もちろん各クラウドサービス事業者はメールでの通知などで告知を行っていますが、見逃してしまうこともあると思います。
Microsoft Azure において今後のサービス廃止の影響を受ける自身の環境のリソースをリストアップしてくれる Azure Advisor の機能「サービスの停止ブック」が便利です。
Azure Advisor サービスの廃止ブックとは
説明はMicrosoft 公式に書かれているのでこちらで確認できます。
learn.microsoft.com
サービスの廃止ブックは、サービスの廃止についてのただ一つの一元化されたリソース レベル ビューを提供します。 これは、影響を評価し、選択肢を評価し、提供が終了されるサービスと機能からの移行を計画するのに役立ちます。
サービス廃止予定一覧から自身の環境に影響のあるリソースを一元管理できるワークブックですね。
実際に Azure Advisor サービス廃止ブックを見てみる。
サービス廃止ブックを確認するには「Azure Advisor」のページから「Workbooks」→「サービスの廃止(プレビュー)」を選択します。
こちら↓がサービスの廃止ブックです。
ビューの選択で「Impacted Services」を選択すると自分の環境に影響のあるサービスを羅列することができます。「All Services」を選ぶと自分の環境とは関係ないすべてのAzureサービス廃止の一覧を確認することができます。今回の記事の用途ですと「Impacted Services」を使用します。「Impacted Services」を選択している場合は絞り込み条件としてサブスクリプション、リソースグループ、リージョンごとに絞り込むことができます。
「Azureサービスの廃止」の欄では廃止予定のAzureサービスや機能が日付順で表示されていて、自身の環境で影響のあるリソースがいくつあるかが表示されています。こちらの画像の例ですと Application Insight の Single URL Ping Test の機能が 2026年9月30日に廃止予定ですが、この環境では1つ影響の受けるリソースがあるようですね。各行のリンクをクリックすると、MS公式からの廃止案内のページに飛ぶようです。
リージョン別に影響の受けるリソース数の確認も可能。
一番下に一番見たかった自身のサービスで影響の受けるリソースが表示されます。
影響の受けるリソースの廃止機能、廃止日、リソースグループ、リソース名が表示されるので、どのリソースをいつまでにどんな対応を行わなれければ行けないかが一目でわかります。
「Azureサービスの廃止の欄」にあったチェックボックスを付ければ特定の廃止サービスのみに絞って表示できるなど廃止サービスの一覧化する上で必要な機能はほぼそろっていると言えると思います。
最後に
クラウドサービスのサービス廃止、機能廃止の対応はクラウドサービスを使うものとしては義務のようなものです。一方で様々なサービスを組み合わせて使う現状で環境全体の影響把握、対応は大変なものだと思います。この「Azure Advisor サービス廃止ブック」を利用することで、管理が楽になると思いますので是非自分としても活用していこうと思います。