御成門プログラマーの技術日記

Microsoft AzureやAngularなどの技術情報を発信します

Azure SQL Database 無料枠がプレビューしたので早速使ってみた

Microsoft Azure では検証、開発用に無料プランや無料枠が用意されることがありますが、今までDBの無料枠と言うと、Azure Cosmos DB しかありませんでした。しかし Cosmos DB ですと、RDB用途には使いづらくDBリソースの無料枠の登場が期待されていました。
そんな中、Azure SQL Database Free Offer がパブリックプレビューとなったため早速ですが、試してみた紹介記事を書いてみました。

待望の Azure SQL Database Free Offer が パブリックプレビューに

2023年9月28日のAzure更新情報の下記ページに該当の情報が掲載されていましたので引用します。
Public Preview: Azure SQL Database free offer | Azure の更新情報 | Microsoft Azure

Try Azure SQL Database free of charge for the life of your subscription. Power the application you want to build with just a couple of clicks. With this new offer you can get a a 32 GB General Purpose, serverless Azure SQL database with 100,000 vCore seconds of compute free every month. This is a great starter option for many scenarios, whether you are learning SQL, developing a web app that needs a database, or you simply need an additional database for proof of concept on an application such as PowerBI reporting. This new offer is available to any Azure subscription type. Every month your free amount will renew, for the life of the subscription. If you want to scale up your database, it's just a few clicks to continue usage for additional charges.

以下、日本語訳です。

サブスクリプションの有効期間中、Azure SQL Databaseを無料でお試しいただけます。数回のクリックで、構築したいアプリケーションをパワーアップできます。この新しいオファーでは、32 GBの汎用サーバーレスAzure SQLデータベースと100,000 vCore秒のコンピューティングを毎月無料でご利用いただけます。これは、SQLを学習している場合、データベースを必要とするWebアプリケーションを開発している場合、またはPowerBIレポートなどのアプリケーションの概念実証のために追加のデータベースが必要な場合など、多くのシナリオに最適なスターターオプションです。この新しいオファーは、どのAzureサブスクリプションタイプでも利用可能です。サブスクリプションの有効期間中は、毎月無料期間が更新されます。データベースをスケールアップしたい場合は、数回クリックするだけで、追加料金で利用を継続できます。

Azure SQL Database のサーバレス版が無料枠の制限の中で使えるようですね。
無料枠の制限は下記3つです。

  • サブスクリプションごとに1つのデータベース制限。
  • 100,000仮想コア秒
  • 32GBデータ容量

なかなか無料枠も大きいので試用用途やスモールスタートな開発用途だったら充分そうです。

というわけで公式のページの説明を見ながら実際に構築してみようと思います。

Azure SQL Database free offer - Azure SQL Database | Microsoft Learn

Azure SQL Database 無料枠を早速試してみた

無料枠を使用するには SQL Database のリソース作成画面から作ることができます。

作成画面に何やらそれらしい案内文があります。「Apply offer (Preview)」をクリックしておきます。

通常のSQL Database 作成の流れと同じく データベース名やサーバーの設定をして「コンピューティングとストレージ」の部分で変化が出てきます。
↓設定前。「データベースの構成」を選択。

無料枠のApply offer を選択した状態でデータベースの構成の画面を開くと何やら今までなかった項目がでてきます。

設定項目はシンプルに2つです。

項目名 説明
Free database offer (Preview) Free Offer を適用するかどうか
Behavior when free offer limit reached 空き容量制限に達したときの動作※

※空き容量制限に達したときの動作は「翌月まで自動一時停止する」か「追加料金でデータベースを継続する」が選べるようです。

その他の項目は最大仮想コア数以外は変更不可です。

2023年9月28日現在ではSQL Database の使用できるリージョンは米国東部、米国中西部、英国南部です。

そのほかの設定は今までと変わりなく、あとは作成ボタンを押すだけで無料枠のSQL Database の作成は完了です。

リソース作成後もFree オファーの適用/適用解除や空き容量制限に達したときの動作

Azure SQL Database 無料枠を使ってみた感想・使用感について

取り急ぎ作成してみたので、使用感などは追記の予定です。

参考ページ

azure.microsoft.com

learn.microsoft.com