御成門プログラマーの技術日記

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Microsoft認定 AZ-700「Designing and Implementing Microsoft Azure Networking Solutions」合格体験記【勉強方法・試験範囲・出題形式】

Microsoft Azure の認定資格「AZ-700: Designing and Implementing Microsoft Azure Networking Solutions」認定試験に合格したので受験記録を残そうと思います。
※秘密保持ルールに抵触しない範囲の内容となりますご了承ください。
※こちらの記事の内容は2022年7月12日時点での情報です。試験範囲や試験名などの情報は変わる可能性がありますのでご注意ください。

受験者の私のスキルセット、背景について

私自身はAzureを用いたアプリケーション開発をメインに行っており、ネットワークエンジニアとしての知識はあまりないです。
ただし、開発においてAzureアーキテクチャを構築することが多いため、Azure PaaSリソースのネットワーク周りをいじることは多々ありました。今回はAzure開発をしていてAzureネットワーク周りの知識を身に着けるいい機会だなと思い、今回AZ-700試験の受験を決めました。

AZ-700: Designing and Implementing Microsoft Azure Networking Solutions 試験概要

Microsoftの公式ページによるとAZ-700試験の受験者に求められている知識は下記のような内容です。

この試験の受験者は、ハイブリッド ネットワーク、接続、ルーティング、セキュリティ、Azure サービスへのプライベート アクセスなどの分野にわたり、Azure ネットワーク ソリューションの計画、実装、保守に関する専門知識を持っている必要があります。 また、この試験の受験者は、Azure 管理のエキスパート レベルのスキルを持ち、ネットワーク、ハイブリッド接続、ネットワーク セキュリティについての広範な経験と知識を持っていることが必要です。

試験 AZ-700: Microsoft Azure ネットワーク ソリューションの設計と実装 - Learn | Microsoft Docs より引用
試験名でもわかるとおり、Azure ネットワーキング周りの知識が求められています。実際に試験を受けてもイメージどおりの内容だったと思います。

「Microsoft Certified: Azure Network Engineer Associate」認定

AZ-700試験に合格することでMicrosoft認定資格「Microsoft Certified: Azure Network Engineer Associate」の認定資格を得ることができます。認定資格に求められる知識などはAZ-700試験とほとんど一緒ですね。職務としてはネットワークエンジニア向けと書かれていますが、Azureを構築する上でAzureネットワークの周りの知識は必要になってくるので、Azureのアーキテクチャを構築する者であれば、必要な知識セットを得ることができる資格だと思います。

Azure Network Engineer Associate 認定資格の受験者は、ハイブリッド ネットワーク、接続、ルーティング、セキュリティ、Azure サービスへのプライベート アクセスなどの分野にわたり、Azure ネットワーク ソリューションの計画、実装、保守に関する専門知識を持っている必要があります。
このロールには、Azure ネットワーク ソリューションの推奨、計画、実装などの責任があります。 このロールを担うプロフェッショナルは、パフォーマンス、回復性、スケーリング、セキュリティに関するソリューションを管理します。 Azure portal に加え、PowerShell、Azure コマンド ライン インターフェイス (CLI)、Azure Resource Manager テンプレート (ARM テンプレート) などのその他の方法を使用して、ネットワーク ソリューションをデプロイします。
Azure ネットワーク エンジニアは、ソリューション アーキテクト、クラウド管理者、セキュリティ エンジニア、アプリケーション開発者、DevOps エンジニアと連携して、Azure ソリューションを提供します。
この認定資格の受験者は、Azure 管理のエキスパート レベルのスキルを持ち、ネットワーク、ハイブリッド接続、ネットワーク セキュリティに関する幅広い経験と知識を持っていることが必要です。

Microsoft Certified: Azure Network Engineer Associate - Learn | Microsoft Docs より引用

出題形式について

他のMicrosoft認定資格と変わらない出題形式で出てくると思います。

  • 選択問題(択一式、多肢選択式)
  • 並べ替え問題
  • 一度回答したら戻ることができない2択問題(一度でもMSの試験を受けたことがある方はわかるあの問題です)
  • ケーススタディ

最近の流れの通り、ラボ問題はありません。

試験範囲について

公式ページで公開されている試験のスキル範囲アウトラインの情報をまとめてみました。

  • ハイブリッド ネットワーク接続の設計、実装、管理 (10-15%)
    S2SVPN、P2SVPN、ExpressRoute
  • コア ネットワーク インフラストラクチャの設計および実装 (20-25%)
    Vnet、Private Endpoint、Azure Firewall、Application Gateway、Vnet Integration、Route Table、DNS Zone、Vnet peering、Azure Virtual WAN、NVA
  • ルーティングの設計と実装 (25-30%)
    ユーザー定義ルート、Azure Load Balaner、Azure Application Gateway、Azure Front Door、Azure Traffic Manager profile、Azure Virtual NAT
  • ネットワークのセキュリティ保護と監視 (15-20%)
    Azure Firewall、NSG、WAF、Azure Monitor
  • Azure サービスへのプライベート アクセスの設計と実装 (10-15%)
    Azure Private Link、Azure Private Endpoint、Service Endpoint、Vnet Integration

アウトラインの中で出てきているAzureサービスを集めてみましたが、やはりAzureネットワーク周りのリソースが多く挙げられていることがわかります。 さらに詳細の試験範囲については公式ページの試験スキルのアウトラインをダウンロードしてご確認ください。

学習方法について

AZ-700試験の勉強方法ですが、Microsoft認定資格定番の勉強方法である MS Learn にある AZ-700 試験のラーニングパスをやるのが一番だなと思います。
docs.microsoft.com
基本的に試験範囲に合わせて作られているので、試験に出てくるリソースを学んで触ることができると思います。一部リソースを作るのにサンドボックス環境がなく、自分の環境にリソースを作る必要があるモジュールがあったので注意が必要でした。あとはMS公式のドキュメントを読みあさって試験に挑みました。

受験結果・受験した感想

受験結果ですが、なんとかぎりぎり合格できました。


Twitterでも呟きましたが、合格点ぎりぎりすぎたので復習していかないといけないなと実感です。AZ-700試験の内容ですが、管理系の問題が多い「Microsoft Certified: Azure Administrator Associate」や「Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert」などに比べると、技術よりの問題がかなり多いので技術者や開発者にとって受けやすい試験でした。
技術的なスキルを問われることもあり、下記のような点を意識して勉強するとより効果的だなと思います。

  • Azureリソースを作ることができる。正しく設定できる。
  • リソースの設定内容を理解し動作を予測することができる。
  • 要件に合わせて、Azureネットワークのリソースを使ったアーキテクチャを作り上げることができる。

このブログを読んで頂いた方に一人でも多く、AZ-700試験に興味を持っていただき、「Microsoft Certified: Azure Network Engineer Associate」認定が取得できれば幸いです。

学習時参考にさせていただいたページ・受験体験記

AZ-700試験は2021年7月に開始して1年ほどなので日本語のページはほとんどありませんでした。
www.fxfrog.com

参照ページ一覧

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com